筋活動の役割
日常生活の中で、ドアの開け閉めやパソコン作業、吊り革につかまる、食事をする、化粧をする、スマホを操作する等の比較的小さな力(筋力)が上肢の役割として巧緻作業が中心と云えます。
一方、下肢の役割は、立位・歩く・走る・階段の昇り降り・椅子から立ち上がる等の移動手段としての働きが多く、重力に拮抗しながら体重を支え、体重移動を行い運動にするという関節や筋肉にかかる負荷を受けながらなので、運動時の筋出力も筋負荷も莫大なものとなります。
筋力低下は加齢や怪我、運動不足からなります。加齢による筋力低下では、20歳をピークに始まり、下肢・体幹・上肢と続きます。20歳の筋力を100とすると60歳になると上肢の筋肉量は約20%、下肢は30%が低下していきます。
上肢筋の筋力低下が遅いのは、運動量(筋可動率)にあります。1日の可動率が上肢と体幹は下肢に比べて多く、特に上肢筋は複雑な関節運動に対応して活動しています。負荷は下肢ほどにかかりませんが、運動の他にも生きるために欠かせない『食』に関わる動作が多いため筋力低下は最後になります。
筋肉の数と筋量
上半身の筋肉の役割は下半身に比べ必要とされる『力』は小さいものですが、その分『食』や『呼吸』などといった生命活動に直結する動作が多く、筋活動も繊細な為に1つの動作で多くの筋肉を働かせることになります。全身の骨格筋は約400あると言われていますが、その約8割が上半身に集中しているのはこのような役割分担があるからだと考えられます。また上半身と下半身の重さ割合を単純に比較すると、6対4で上半身の方が重くなります(頭の重さ・胸郭の存在・臓器の集中などによる)。しかし『筋肉の量』で比較してみると、下半身2に対し上半身は1の割合となります。
最大の違いは『呼吸器』
上半身と下半身で最も異なるのは、上半身に『呼吸器』が存在することです。上半身は呼吸による胸郭の動きや腹部の動きがある為に完全な静止は出来ないのです。
当院では、解剖学・運動学・臨床データをもとに短時間で効率的なストレッチを取り入れて施術を行っています。これまでにも多くの方に施術効果を実感して頂いています。
一生涯自分の足で過ごすことを最大のテーマとして、みなさまの健康の助けになれればと思っております。
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